見上 真由美
児童発達支援管理責任者
私にはADHDと、ASD&LDの二人の子供がいます。
長男の子育て中は、発達障害という言葉は学校の先生ですら殆どご存じではありませんでした。
そのような中で、周りのお友達が当たり前にできていることがなかなかできない我が子に、
「なんでそんなこともできないの!」
「何回言ったらわかるの!」
と必死で言い続けていたように思います。
幼稚園や学校の先生、親戚からも、「もうちょっとちゃん見てあげたら?」
「甘やかしてるんじゃない?」
「口うるさすぎるからじゃない?」と様々なことを言われ、自分の育て方が悪いからだと追い詰められた私もまた、我が子を追い詰めてしまっていました。
ある日テレビで発達障害を取り上げた番組をたまたま観ていた息子が
「お母さん、僕これかも。」と伝えてきたことがきっかけで、息子の発達障害が判り、それが私にとっての療育や特別支援教育との出会いにもなりました。
クリニックの先生から「今まで、一人で本当に良く頑張ったね。」と声を掛けられた時の、安堵したような息子の顔が今も忘れられません。
思わず顔を見合わせ笑ったのを覚えています。
一人ぼっちだった二人が仲間になれた瞬間でした。
それから支援を受け、療育を学びながら、多くの方に助けられ、仲間はどんどん増えていきました。
そしていつしか、あの頃の私たちのように、困っているのに一人で抱え込んで奮闘されている保護者様やお子様の仲間になりたい、役に立ちたいと思うようになりました。
今は大切なお子様の貴重な時間をお預かりし、お子様の成長の役に立たないことは1秒もしたくないという気持ちで、一人一人異なるニーズに合った支援ができるように日々知識を更新し、関わらせて頂きながら行動観察をもとにアセスメントをし、支援計画を立てさせて頂くお手伝いをしております。
一日一回は必ず大笑いしていますし、時にはお子様のままならない愛しい願いにほろっとしたり、毎日本当に感動の連続です。
みんな大好きで、ずっと一緒にいたいけど、いつの日か私たちを振り向かない背中を見えなくなるまで見送りたい、それが私の目標であり願いです。